SCORM教材を制作するには「オーサリングツール」が必要です。本記事では、代表的なSCORM対応オーサリングツール10個を取り上げ、機能・価格・対応規格・使いやすさ・日本語対応の観点から徹底比較します。自社に最適なツールを選ぶための参考にしてください。

1. オーサリングツールとは?——SCORM教材制作に必要な理由

オーサリングツールとは、eラーニング教材を制作するための専用ソフトウェアです。スライド、クイズ、動画、シミュレーションなどを組み合わせた教材を作成し、SCORM形式で書き出す機能を備えています。

SCORM教材をゼロから自作する場合、HTML・JavaScript・XMLの知識に加え、SCORM APIの仕様を理解した上でプログラミングする必要があります。しかし、オーサリングツールを使えば、プログラミング不要でSCORM準拠の教材を制作できます。

オーサリングツールが提供する主な機能:

  • 教材コンテンツの作成——スライド、動画、テキスト、アニメーションの配置・編集
  • インタラクションの追加——クイズ、ドラッグ&ドロップ、分岐シナリオなど
  • SCORM準拠の書き出し——imsmanifest.xmlの自動生成やAPI連携コードの埋め込み
  • マルチデバイス対応——PC・タブレット・スマートフォンで表示できるレスポンシブ出力

つまり、オーサリングツールは「教材の中身を作る」と「SCORM形式に変換する」を一括で行えるツールです。LMSにアップロードすればすぐに受講できる状態のSCORMパッケージが完成します。

2. 10ツール比較一覧表

まずは10個のツールを横並びで比較します。詳細は次章以降で解説します。

ツール名対応規格価格帯難易度日本語対応特徴
iSpring SuiteSCORM 1.2 / 2004 / xAPI / cmi5年間約10万円〜★★☆☆☆◯(UIは英語)PowerPointベースで手軽に制作
Articulate Storyline 360SCORM 1.2 / 2004 / xAPI / cmi5年間約20万円〜★★★★☆◯(UIは英語)高機能・インタラクション豊富
Articulate Rise 360SCORM 1.2 / 2004 / xAPI / cmi5年間約20万円〜(Storylineとセット)★★☆☆☆◯(UIは英語)Webベース・レスポンシブ特化
Adobe CaptivateSCORM 1.2 / 2004 / xAPI年間約5万円〜★★★★☆◯(UI日本語対応)シミュレーション・VR対応
CamtasiaSCORM 1.2 / 2004約37,000円(買い切り)★★☆☆☆◯(UI日本語対応)画面録画+動画編集+SCORM出力
LOGOSWARE SUITESCORM 1.2 / 2004月額8,100円〜(Platon利用時)★★☆☆☆◯(国産ツール)スライド・テスト・ブック型教材を制作
LectoraSCORM 1.2 / 2004 / xAPI / cmi5年間約15万円〜★★★☆☆△(UIは英語のみ)企業向け・アクセシビリティ対応
ElucidatSCORM 1.2 / 2004 / xAPI要問い合わせ★★☆☆☆△(UIは英語のみ)チーム制作向けクラウド型
isEazy AuthorSCORM 1.2 / 2004 / xAPI要問い合わせ★☆☆☆☆△(UIは英語・スペイン語)直感操作・テンプレート豊富
AdaptSCORM 1.2 / 2004 / xAPI無料(オープンソース)★★★☆☆△(コミュニティ翻訳)オープンソース・無料

難易度の目安:★が少ないほど初心者でも扱いやすく、★が多いほど習熟に時間がかかるものの、その分高度な表現が可能です。

3. iSpring Suite——PowerPointベースの定番ツール

概要

iSpring Suiteは、PowerPointのアドインとして動作するオーサリングツールです。普段からPowerPointを使い慣れている方なら、追加の学習コストをほとんどかけずにSCORM教材を制作できます。世界で59,000以上の組織に利用されている実績があり、PowerPointベースのツールとしては最も知名度の高い製品です。

主な機能

  • PowerPointスライドをそのままSCORM教材に変換
  • クイズ・テスト作成(14種類の問題形式)
  • 動画・音声ナレーションの録音・編集
  • インタラクション(タブ、アコーディオン、タイムラインなど)
  • ロールプレイ(分岐シナリオ型の会話シミュレーション)

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI / cmi5 / AICC

価格

年間約10万円〜(1ユーザー)。買い切りプランもあり。

メリット・デメリット

  • メリット:PowerPointの操作感そのままで使える。学習コストが低い。テンプレートが豊富
  • デメリット:Windows専用(Macでは使えない)。インタラクションの自由度はStorylineに劣る

こんな人におすすめ

PowerPointで研修資料を作り慣れている方、短期間でSCORM教材を量産したい研修担当者に最適です。

4. Articulate Storyline 360——高機能インタラクション特化

概要

Articulate Storyline 360は、eラーニング業界で最も高機能なオーサリングツールの一つです。スライドベースのUIでありながら、トリガー・変数・レイヤーといった仕組みを使って、プログラミングなしで複雑なインタラクションを実現できます。海外では企業研修の教材制作におけるデファクトスタンダードとも言える存在です。

主な機能

  • トリガー・変数・条件分岐による高度なインタラクション設計
  • スライドレイヤーによるポップアップ・フィードバック表示
  • モーションパス(アニメーション経路)
  • スクリーンキャスト(ソフトウェアシミュレーション)
  • 多言語対応と翻訳ワークフロー

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI / cmi5 / AICC

価格

年間約20万円〜(Articulate 360サブスクリプションに含まれる)。

メリット・デメリット

  • メリット:インタラクションの自由度が非常に高い。アクティブなユーザーコミュニティ(E-Learning Heroes)がある。テンプレート・素材が豊富
  • デメリット:習熟に時間がかかる。Windows専用。レスポンシブ出力に制限がある(レスポンシブが必要ならRise 360との併用が推奨)

こんな人におすすめ

分岐シナリオやゲーミフィケーションなど、高度なインタラクティブ教材を作りたい方。制作チームに専任のインストラクショナルデザイナーがいる組織に向いています。

5. Articulate Rise 360——Webベース・レスポンシブ特化

概要

Articulate Rise 360は、ブラウザ上で操作するWebベースのオーサリングツールです。Storylineとは対照的に、テンプレートにコンテンツを流し込む形式で、スマートフォンやタブレットでの表示に最適化されたレスポンシブ教材を手軽に作成できます。Articulate 360のサブスクリプションに含まれるため、Storylineとの併用が可能です。

主な機能

  • ブラウザ上で完結する教材制作
  • ブロックベースのレイアウト(テキスト、画像、動画、クイズなどをブロック単位で配置)
  • 完全レスポンシブ出力(PC・タブレット・スマートフォン対応)
  • Storyline教材の埋め込み
  • チームでのコラボレーション編集

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI / cmi5 / AICC

価格

Articulate 360サブスクリプション(年間約20万円〜)に含まれる。

メリット・デメリット

  • メリット:操作が非常にシンプル。レスポンシブ対応が完璧。Mac / Windowsどちらでも使える
  • デメリット:デザインの自由度はStorylineに劣る。オフラインでは使えない。独自のインタラクションを作るのは難しい

こんな人におすすめ

スマートフォン受講を想定した教材を短期間で作りたい方。デザインセンスに自信がなくても、テンプレートで美しい教材を作りたい方に最適です。

6. Adobe Captivate——シミュレーション・VR対応

概要

Adobe Captivateは、ソフトウェアシミュレーションとVRコンテンツの制作に強いオーサリングツールです。画面操作を録画してそのままインタラクティブなシミュレーション教材に変換できる機能は、ITスキル研修や業務システム研修で特に重宝されます。Adobe製品だけあり、UIの日本語対応もされています。

主な機能

  • ソフトウェアシミュレーション(画面キャプチャ → 自動的にクリックポイント・テキスト入力を教材化)
  • 360° VRコンテンツの作成
  • レスポンシブデザイン出力(Fluid Boxes)
  • PowerPointのインポート
  • Adobe Creative Cloudとの連携

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI

価格

年間約5万円〜(単体サブスクリプション)。

メリット・デメリット

  • メリット:ソフトウェアシミュレーションが強力。VR教材を作れる。UI日本語対応。価格が比較的安い
  • デメリット:バージョンアップのたびにUIが大きく変わることがある。Storylineほどコミュニティが活発ではない

こんな人におすすめ

業務システムの操作研修やITスキル研修でシミュレーション教材を作りたい方。VRコンテンツに挑戦したい方にも向いています。

7. Camtasia——画面録画+SCORM出力の動画教材ツール

概要

Camtasiaは、TechSmith社が提供する画面録画・動画編集ソフトです。画面操作の録画、動画編集、ナレーション追加といった動画制作機能に加え、SCORM形式での書き出し機能を搭載しており、録画した動画をそのままSCORM教材として出力できます。操作研修やデモ動画など、動画ベースの教材制作に特化した選択肢です。

主な機能

  • 画面録画(Webカメラ・システム音声・マイクを個別トラック録画)
  • 動画編集(カット、トランジション、注釈、吹き出し、ズーム&パン)
  • 自動キャプション生成・翻訳(AIによる音声テキスト化)
  • クイズ・インタラクションの挿入
  • SCORM形式でのパッケージ書き出し

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004

価格

約37,000円(税込・買い切り)。2025年よりサブスクリプションモデルへ移行予定。

メリット・デメリット

  • メリット: 画面録画と動画編集がオールインワン。UI日本語対応。Windows / Mac両対応。買い切り価格が手頃
  • デメリット: スライド型教材や分岐シナリオの制作には向かない。インタラクション機能はStorylineなどの専用ツールに比べて限定的

こんな人におすすめ

操作マニュアル動画やソフトウェア研修など、画面録画ベースのSCORM教材を制作したい方。動画編集の経験がある方なら直感的に使えます。

8. LOGOSWARE SUITE——国産のスライド・テスト・ブック型教材制作ツール

概要

LOGOSWARE SUITEは、ロゴスウェア株式会社が提供する国産のeラーニング教材作成ツール群です。PowerPointやPDFなどの既存ファイルを読み込むだけで、スライド型・テスト型・ブック型の3種類のSCORM教材を簡単に作成できます。同社のLMS「Platon」と組み合わせることで、教材の制作から配信・管理までを自社完結できます。

主な機能

  • STORM——PowerPointを読み込んでスライド型教材を作成。音声合成によるナレーション自動生成機能搭載
  • THiNQ——AIを活用してテスト・クイズ型教材を作成。多彩な出題形式に対応
  • FLIPPER——PDFを読み込んでデジタルブック型教材を作成。ページめくりUIで資料を閲覧可能

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004

価格

月額8,100円〜(Platonの追加オプション)。スモールパック(STORM + THiNQ)とラージパック(3ツールすべて)から選択可能。

メリット・デメリット

  • メリット: 国産ツールのため日本語UIで操作可能。既存のPowerPoint・PDFを活用した教材制作が手軽。LMS「Platon」との連携がスムーズ
  • デメリット: Platon以外のLMSとの組み合わせでは、一部機能が制限される場合がある。分岐シナリオやゲーミフィケーションなどの高度なインタラクションには非対応

こんな人におすすめ

手持ちのPowerPointやPDF資料をSCORM教材に変換したい方。国産ツールで日本語サポートを重視する方。LMS「Platon」をすでに利用している、または導入を検討している組織に最適です。

9. Lectora——企業向け・アクセシビリティ対応

概要

Lectora(レクトラ)は、アクセシビリティ対応と企業向け機能に強みを持つオーサリングツールです。Section 508(米国のアクセシビリティ法規)やWCAG(Webアクセシビリティの国際指針)といったアクセシビリティ基準への準拠が求められる場合に、特に選ばれるツールです。デスクトップ版(Lectora Desktop)とクラウド版(Lectora Online)の2種類が提供されています。

主な機能

  • WCAG 2.1 / Section 508準拠のアクセシビリティ対応教材の作成
  • BranchTrack統合(分岐シナリオを作成できる機能)による分岐シナリオ
  • レビュー・コメント機能(ReviewLink)
  • 変数・条件分岐による高度なインタラクション
  • 多言語コンテンツ管理

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI / cmi5 / AICC

価格

年間約15万円〜(プランにより異なる)。

メリット・デメリット

  • メリット:アクセシビリティ対応が手厚い。企業向けの管理・レビュー機能が充実。デスクトップ版とクラウド版を選べる
  • デメリット:UIは英語のみ。日本国内での導入事例は少なく、日本語の情報が限られる

こんな人におすすめ

グローバル企業でアクセシビリティ対応が必須の教材を制作する方。社内のレビュー・承認フローを重視する組織に向いています。

10. Elucidat——チーム制作向けクラウド型

概要

Elucidatは、チームでの大規模な教材制作に特化したクラウド型オーサリングツールです。ブランドガイドラインの統一、多拠点での共同制作、多言語展開など、エンタープライズレベルの教材制作ワークフローをサポートします。インストール不要でブラウザから操作でき、非技術者でも直感的に使える設計です。

主な機能

  • ブランドガイドラインの一元管理(フォント・カラー・レイアウトの統一)
  • リアルタイムのチーム共同編集
  • 多言語コンテンツの一括管理と翻訳ワークフロー
  • 学習データ分析ダッシュボード
  • テンプレートベースの教材制作

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI

価格

要問い合わせ(組織規模・利用人数に応じたカスタム見積もり)。

メリット・デメリット

  • メリット:チーム制作のワークフローが秀逸。ブランド統一が容易。分析機能が充実
  • デメリット:個人利用や小規模チームにはオーバースペック。UIは英語のみ。価格は非公開で高めの傾向

こんな人におすすめ

数十〜数百本の教材を複数チームで制作する大企業や教育事業者。グローバルにブランドを統一した教材を展開したい組織に最適です。

11. isEazy Author——直感操作・テンプレート豊富

概要

isEazy Authorは、直感的な操作性とデザイン性の高いテンプレートが特徴のクラウド型オーサリングツールです。スペイン発のサービスで、ヨーロッパを中心に急速に普及しています。専門知識がなくても、テンプレートを選んでコンテンツを入力するだけで、見栄えの良いSCORM教材が完成します。

主な機能

  • 豊富なデザインテンプレート(数百種類)
  • ドラッグ&ドロップの直感操作
  • インタラクティブ要素(クイズ、カード、タイムラインなど)
  • リアルタイム共同編集
  • クラウドベースでインストール不要

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI

価格

要問い合わせ(無料トライアルあり。有料プランは利用規模に応じた見積もり)。

メリット・デメリット

  • メリット:操作が非常に簡単で学習コストが最小。テンプレートのデザインが洗練されている。無料トライアルで試せる
  • デメリット:日本語UIには未対応。Storylineほどの自由度はない。日本国内での知名度はまだ低い

こんな人におすすめ

デザインセンスに自信はないが、見栄えの良い教材を手早く作りたい方。初めてオーサリングツールを使う方のエントリーツールとしても適しています。

12. Adapt——オープンソース・無料

概要

Adaptは、完全無料で利用できるオープンソースのオーサリングフレームワークです。GPLライセンスで公開されており、ソースコードの改変・再配布も可能です。クラウド版の「Adapt Builder」を使えばGUIベースで教材を制作でき、開発者であればコマンドラインからプラグインを開発して機能を拡張できます。

主な機能

  • オープンソース(GPL v3ライセンス)
  • レスポンシブ対応の教材出力
  • プラグインによる機能拡張
  • Adapt Builder(GUI)またはAdapt Framework(開発者向け)の2通りの制作方式
  • コミュニティが開発する豊富なプラグイン

対応規格

SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI

価格

無料(オープンソース)。ただし、ホスティングやカスタマイズには自社で対応する必要がある。

メリット・デメリット

  • メリット:完全無料で利用可能。カスタマイズの自由度が非常に高い。ベンダーロックインがない
  • デメリット:商用ツールに比べてテンプレートやサポートが限られる。セットアップやプラグイン導入にはある程度の技術知識が必要。日本語UIは公式には未提供

こんな人におすすめ

コストをかけずにSCORM教材を作りたい方。社内にWeb開発のスキルを持つメンバーがいて、カスタマイズ前提で導入を検討している場合に特に向いています。

13. 目的別おすすめツール

「結局どれを選べばいいの?」という方のために、目的別のおすすめをまとめます。

PowerPointベースで手軽に作りたい → iSpring Suite

既存のPowerPoint資料をベースに、最短でSCORM教材を制作したい場合はiSpring Suiteが最適です。操作方法がPowerPointそのままなので、新たにツールの使い方を覚える必要がほとんどありません。

高機能なインタラクティブ教材を作りたい → Articulate Storyline 360

分岐シナリオ、ゲーミフィケーション、複雑なクイズなど、受講者の操作に応じて変化する教材を作るなら、Storylineの表現力が頭一つ抜けています。

スマートフォン対応のレスポンシブ教材を作りたい → Articulate Rise 360

スマートフォンやタブレットでの受講を重視するなら、Rise 360のレスポンシブ出力が最も安定しています。Articulate 360のサブスクリプションに含まれるため、Storylineと併用できるのもメリットです。

業務システムの操作研修を作りたい → Adobe Captivate

ソフトウェアの画面をキャプチャしてシミュレーション教材に変換する機能は、Captivateが群を抜いています。IT部門の研修に最適です。

画面録画で操作研修を作りたい → Camtasia

ソフトウェアの操作手順やデモ動画をそのままSCORM教材にしたい場合は、Camtasiaが最適です。録画・編集・SCORM出力がワンストップで完結します。

国産ツールで手軽にPPT・PDF教材を作りたい → LOGOSWARE SUITE

PowerPointやPDFの既存資料を活用して、日本語UIで手軽にSCORM教材を制作したい場合は、LOGOSWARE SUITEが有力な選択肢です。LMS「Platon」との併用で制作から配信まで自社完結できます。

無料で始めたい → Adapt

予算がない場合や、まず試しにSCORM教材を作ってみたいという場合は、オープンソースのAdaptが唯一の無料選択肢です。ただし、セットアップには一定の技術スキルが求められます。

チームで大量の教材を制作したい → Elucidat

複数のチームメンバーで同時に教材を制作し、ブランドガイドラインを統一したいなら、Elucidatのコラボレーション機能が最適です。

14. ツールを使わない選択肢——制作会社への外注

ここまで8つのオーサリングツールを紹介しましたが、「ツールを導入して自社で制作する」ことが必ずしも最適解とは限りません。以下のようなケースでは、eラーニング制作会社への外注を検討する価値があります。

外注が向いているケース:

  • 教材の制作本数が少ない(年間数本程度)——ツールのライセンス費用に見合わない
  • 社内に教材を制作する人員・時間が確保できない
  • 高品質なデザインやアニメーションが求められる
  • SCORMの技術的な部分(LMSとの連携テストなど)に対応できるスタッフがいない
  • 既存の研修素材(PowerPoint・動画・PDF)をSCORM教材に変換したいだけ

自社制作が向いているケース:

  • 年間数十本以上の教材を継続的に制作する
  • 教材の更新頻度が高く、外注のたびにコストがかかるのを避けたい
  • 社内にインストラクショナルデザイナーや教材制作担当者がいる

特にSCORM教材の制作は、教材の中身(コンテンツ)だけでなく、SCORMパッケージとしての技術的な正しさ(imsmanifest.xmlの構成、API連携、LMSとの動作確認)も求められます。ツールが自動処理してくれる部分も多いですが、LMSとの相性問題やトラブル対応になると専門知識が必要になることも少なくありません。

エレファンキューブは、eラーニング専門18年・SCORM教材の制作実績3,000件超のプロフェッショナルです。「ツールを買うか外注するか迷っている」「まずは数本だけ試しに作りたい」といったご相談も歓迎しています。

15. まとめ

  • SCORM教材の制作にはオーサリングツールを使うのが効率的
  • PowerPointベースならiSpring Suite、高機能ならStoryline 360、無料ならAdapt
  • ツールごとに対応規格・価格・難易度が異なるため、自社の目的と体制に合わせて選ぶことが重要
  • 制作本数が少ない場合や技術対応が難しい場合は、制作会社への外注も有効な選択肢
  • 迷ったら、まずは無料トライアルのあるツールで試すか、専門家に相談するのがおすすめ

SCORMの教材制作やツール選定でお悩みなら、eラーニング専門18年・3,000件超の制作実績を持つエレファンキューブにお気軽にご相談ください。ツールの選定から教材制作、LMSとの連携テストまで、ワンストップでサポートいたします。

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株式会社エレファンキューブ

eラーニング教材制作の専門会社。2008年の創業以来、3,000件超の制作実績を持ち、SCORM 1.2 / SCORM 2004 / xAPI / cmi5など各種規格に精通。企画からLMS搭載まで、ワンストップで対応しています。

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